Le jeu sérieux 戯れ |
写真がらみの本題へ。
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2014年 07月 05日
残念でした、フランス代表。ドイツの3倍ものシュートを撃ちながら、ノイアーをあわてさせるような際どいシュートは2本ほどしかなく、頼みのベンゼマもことごとく正面をつくシュートばかり。こういう時にやはりリべリーの不在が悔やまれます。拮抗した試合で、膠着した試合でこそ、ベテランの経験がいきるもの。あのワンパターンな、裏を取るだけのロングボール一辺倒では・・・。攻撃のアクセントがなかった。グルキュフみたいな、ボールを散らせて、得点能力も高い10番タイプがやっぱり必要だった。さすがにジダンクラスは無理でも。 日本代表もそこが欠けていました。試合を作る(≒創る)選手。相手の出方やペースを見て、攻撃のリズムを作ったり、アクセントに成りえる選手。たらればだけど、トゥーリオはやはり必要だったような気がします。本田にもしっかりもの言えたのでは?と、もう遅すぎますが。“ ここで引くんじゃねーぞ!ここで攻めきるんだぞおめぇーらぁぁ!! 本田!香川!てめぇ等ドログバにビビってんじゃねぞ!俺がなんとかすっからよぉ!!” くらい、怒声ガンガンで言ってほしかった。 写真がらみの本題へ。 毎年やってます仔羊のグリーンカレー。今年はブームに乗っかって、北欧やベルギー風の “ 何でもあり ” のノリでやってみました。基本的な香りの構成はそのままに、万願寺唐辛子をグリエにして、クンババス(ライムリーキリーフ)の香りをつけたヨーグルトでコーティングした、思い切りアジアンな付け合せを添えています。相性の良さは言わずもがな。フランス料理っぽくは全然ないですが、自分がやる以上はフランス料理になるという無理矢理なこじ付けで、その正統性を強引に担保しております。いえ、させて頂いております。 賛否両論頂きますが、万人受けする皿こそ忌避すべき皿だと思っております生来の天邪鬼故、コテコテ右寄りの皿からヘンテコ奇天烈な左寄りの皿まで、円転滑脱縦横無尽に “ フランス料理 ” と戯れております。その楽しさを、お客様にお伝えすることが楽しみなのです。 文脈を捉えつつ、真剣にふざける。 目指すは松木安太郎氏の至極の名言、 “ ふざけたロスタイムですね~~ ” のように、サラッと真剣にふざけられるようになれれば・・・。 球けがれなく、道険し。 (なんのこっちゃ??誰も解らん!) Merci bien. #
by latourelle
| 2014-07-05 22:46
| 料理
2014年 07月 03日
いや~、先日のチリ vs ブラジル、本当に “ 激闘 ” と言う言葉がピタリとくる試合でした。終わった後、興奮してなかなか寝付けませんでした。それくらい攻守の攻防が激しく、目まぐるしく入れ替わる、今のところの大会ベストバウトと言ってもいいでしょう。試合後のネイマールの涙には、我々凡人には、およそ慮ることなど遠く及ばないであろう重圧と、試合の密度の濃さが全て収斂されていたかのようでした。
そこで日本代表を考えてみましょう。このチリ代表のスタイルは、あの香川選手がかつて所属したドルトムントをよりハードに、よりアグレッシブにしたスタイルです。とにかく最初から最後まで走り続け、体を当てて球際では絶対に負けない!という気概が前面に出た、当に “ バウト ” 闘うスタイル。体の強さと無尽蔵のスタミナ、尽きない闘争心が大前提の戦術と言えるかもしれません。
ハイプレスからのショートカウンターというスタイルは、ポゼッションサッカーに対する有効な手立てとして、今の欧州サッカーシーンのポゼッションサッカーに相対する片方のトレンドでもあります。レアルマドリーがバイエルンを粉砕した試合が象徴的でした。 この試合は高い位置からプレスを掛けるのではなく、センターサークル付近まで引いて、相手バックラインの裏に大きなスペースを産みだし、そのバックラインの選手の鈍足具合を読み切っての高速カウンターでした。更にはバイエルンのサイドの選手もかなり高いポジションをとっていましたので、尚更ベイルとロナウドの快速が活きる。 コロンビア、チリ、コスタリカ、今大会これらのサプライズを起こしている国も、高い技術をベースにこのスタイルに似た型を基本としています。オランダもスペイン戦はこの戦い方で、ポゼッションサッカー(全盛期に比べると衰えも見えましたが・・)を粉砕しました。セルヒオ・ラモスがロッベンにぶち抜かれたのが解りやすい「構造の瑕疵」をついた瞬間でした。因みにこのシーンはロッベンが速過ぎただけですが。 前置きが長くなりましたが、日本代表が掲げる攻撃サッカーも、ここへきて見直しの機運が高まっていますが、これは完全に遅きに失した感があります。当然です、どの強豪国も固い守備ありきのサッカーしかやらないからです。点を取り合うスポーツ全般、点を取るよりも、点をやらない方が確実に勝てるからです。先ずは「負けない」体質にすることからスタートするわけです。スペイン戦のオランダがそうでした。 では日本もチリのように堅守速攻、ハイプレスからのショートカウンター、更にはオールタイムの “ フル・インテンシティー ” に切り替えるのか?これは明らかに無理があります。フィジカル的に無理です。やはりアジリティーを活かした戦術の方がしっくりきます。ということで、メキシコスタイル=アギーレ監督という結論なのかもしれませんが、これも安直に過ぎるような気がします。個々人のテクニックの面で乖離が激しいようです。 『 日本代表のストロングポイントをフルに活かし、ウィークポイントを最小限に抑えられるような構造を持ったスタイル 』 を考えると、規律を重んじアジリティーと連動性を最大限生かしたスタイル。攻撃の選手が球際の弱さを覆い隠せる ≒ 相手選手との接触をなるべく抑えられる戦術が求められます。都合がよすぎる?当然です、スタートですから。少しづつ肉付けしていくのです。 このワールドカップでもっとも参考になると思ったのは、そういった意味でもチリのスタイルをググッとこちら側へ引き寄せたもの。あそこまでアグレッシブに体をぶつけるのではなく、常に数的優位を意識しながらスペースを潰す。ボールを奪ったら、なるべく少ないタッチでゴールを目指す。長い距離を走れるウイング、走りながらもテクニックがぶれないトップ下、そう、香川真司!!こそ、次世代の日本代表のトップ下で10番を堂々と背負う人物。 4年間の軌跡が間違っていたとは決して思いません。数人の勘違いがミスリーディングし、それに全体が引きずられたのだと思います。ザッケローニ監督までも。まぁ、協会がそもそもの原発巣 ではあると思いますが・・・。 それにメディカルスタッフは、本田選手のパセドー病疑いの説明責任を、本人共々果たすべきでしょう。 公益法人である以上、税制の面では優遇を受けているわけですから、「自分がここにいるというだけで十分でしょう」では、何の責任も果たせていません。メディアもボーっとしてないで突っ込めよ!という話です。 高過ぎる目標が足元をグラつかせた。 背伸びをして遠くを見るのも良いですが、肝心なのは足元を固める事でした。爪先立ちのマッチョ。基礎とは、その揺るがないものです。立ち返る場所ではありません。同じところに立ち返っていては、進歩はありませんから。そもそも、立ち返る必要もない。間違いながら前進あるのみ。 揺蕩いながら時代に棹差す のみです。
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by latourelle
| 2014-07-03 21:49
| スポーツ
2014年 06月 26日
サッカー日本代表、残念でした。最後の最後で標榜し続けてきた攻撃サッカーの片鱗をみせてくれたような気もします。 が!!!!! 次の世代へ「繋ぐ」ためにも、ここはしっかり総括しなくてはいけないのです。そう、日本人があまり得意ではない総括です。エラソーだと思われるかもしれませんが、ここでは簡潔に私なりの総括を。 まず、この4年間は、本田と香川を中心にした攻撃型のチームを構築してきたことは周知の通りです。しかし、肝心要のこの二人の今シーズンもまた、周知の通りの低調でした。しかし、ザッケローニ監督としては、やや大袈裟に言えば、この二人と心中する覚悟でこのチームの編成をしてきたのでしょう、これだけ不調の香川に拘ったその姿勢に如実に表れています。 次に、「3点取られても4点取り返す」という、あくまで「取り返せる」という自信または大きな期待が大前提にあったのもまた事実でしょう。これは大会直前の某テレビ局の特番でも、選手間での最終的な話し合いで確認しあったとの告白から明白なことです。 ところが、この大前提が、この4年間積み上げてきたものを、あっという間に崩壊せしめた、いや、自壊をまねいた根本原因だと私は考えます。端的に、欧州や南米の列強相手に4点も奪えるのは何処の国を指して言っているのでしょう?しかも本気の彼等と戦ってきたのでしょうか?興行目的のしょーもない(キリン関係者の方々スミマセン)キリンカップ?コンフェデ?後者が最もそれに近かったから、あの散々な結果だったのは明白ですが、言えばそれのみです。 そもそも、弱者が強者に挑む時、「自分達のやりたい事、やれること、やらなきゃいけないこと」そのどれを最優先させればよいのでしょう?言うまでもなく、やらなきゃいけないことです。それを「3点とられても4点取り返す」という、根拠なしの自信と期待(これはやりたい事ですね)、これを最優先にさせたがための、自業自得とでも言える崩壊を招いたのだと結論付けてもよいでしょう。 憶測の域を出ませんが、今回最も戦っていた一人、内田選手が代表引退を示唆しましたが、彼の胸の内は察するに難くありません。彼はディフェンスの選手で、しかも、数少ない欧州のトップクラブでレギュラーを張っています。リベリやロッベンといった、個の力で試合を決定づけるスーパーな選手と日頃から戦っているわけです。 実は彼のインタビューの受け答えの端々には、まごうことない本心が散りばめられていました。何度もです。DECONSTRUCTIONしてみましょう。 『 攻撃攻撃というけど、強い相手とやる時は先ず守備から入るものじゃないのか?どう考えても押し込まれる時間帯が増えるわけだし、数的有利を常に作りださないと、個人技では明らかに劣るわけだから。前掛かりに攻めて、カウンター喰らって、耐えに耐え忍んで、体力の限界が近づく後半足に来た時、一体誰がロッベンやリベリみたいな怪物級の選手のケアすんの?負けるリスクを軽減させることが、強豪国を相手にする時のファーストチョイスだろ 』 もちろん私の勝手な妄想ですが、あながち間違ってもいないと、エラソーに自負してます。ディフェンスの選手の内心はこんなもんだろうと・・・。 でも、これは「勝ち」に拘るのなら、完全に正解だと思いますね。『 理想のサッカー追求大会 』 なら話は別ですが。 リスクを背負ってでも前に行く時、そうじゃない時、ラインをあげてコンパクトにボールハンティングに行く時、リトリートして跳ね返した後のカウンターを狙う時、それぞれの状況にあっても、先ずは失点を防ぐことを大前提にしたタクティクスありきだと、今回改めて感じました。 2006年のドイツワールドカップ、フランス対スイスの試合の中盤で、あのジダンとディフェンスの要であったテュラムが激しい口論になりました。見ていた人も多かったのではないでしょうか?ジダンが手を激しく叩いてテュラムにつっかかっていました。そこにギャラスが仲裁に割って入るという場面。後日内容が明らかになりました。 ラインをあげてボールを早く前線によこせと詰め寄るジダンに対して、テュラムはこう言いました。 「これだけ暑い中走り回って、ラインをあげて裏をとられたら、アタッカーに追いつけない可能性がある。しかも初戦からそんなリスクを冒す必要はない」 さすがは歴代最強のディフェンダーと謳われた人物の明晰な判断、これはジダンの負け。テュラムの正解。昼間の炎天下の初戦、走り回って疲れ切った状況でラインをあげるリスクはない。お陰で平々凡々な試合で、メディアにはこっぴどく叩かれましたが(笑)。 しかし、その後のフランスは圧倒的な守備力をベースに勝ち進んでいきました。ジダン、アンリ、トレゼゲ、若かりし22歳のリベリ、マルダ、ヴィエラ、当時世界最高のタレントを擁していながらも、強さのベースは守備にあったと、その攻撃陣が認めていた事実です。ただ引いて跳ね返す、ジダンの天才に頼るだけじゃなかった。 今後の日本代表も、攻撃重視の姿勢もいいのですが、堅い守備なくしては勝てない。不安定な試合を続けるアルゼンチンが優勝からは程遠いのを見ればよく解ります。はい、いくらメッシがいても、これだけ守備が弱ければ、決勝トーナメントでは早々に姿を消すでしょう。間違いない。 逆にそれに気付いたファン・ハールのオランダが面白い。 結論。 点を取りあうスポーツ全般、点をとるより、点をやらない方が勝率はいい。先ずは堅い守備ありきのサッカーを文化として根付かせるべし! 190センチの俊敏で小器用なセンターバックを! フランス代表のヴァランみたいな。それから長距離砲が撃てて、フィジカルが強く、機動力のあるボランチ。フランス代表のポグバみたいな。 ん?? フランス、実はポテンシャル高いぞ ・・・。ヴィエラ=ポグバ、テュラム=ヴァラン、そしてジダン=ベンゼマに少しでも近づいてくれれば、ドイツを破ってベスト8はいけそうだ。 ALLEZ LES BLEUS !! #
by latourelle
| 2014-06-26 02:52
| スポーツ
2014年 06月 18日
今のメニューでお出ししているショコラのデザートです。ベルガモットミントの芳香と、量を間違わなければという前提付きですが、意外なほど合います。もともと柑橘類とショコラの相性の良さは知られてはいるものの、このベルガモットミントの香りはかなり個性的で鮮烈です。 周りのチュイルは穴を空けて中身がチラチラ見える様にデザインしています。これは、完全なデザインからの発想です。上の蓋の部分もめくり上げて金箔で装飾し、色のコントラストを狙っています。中のムース状のショコラは、メレンゲの入ったフワフワしたものではなく、ねっとり滑らかに、ショコラの乳化の凝固力を利用した “ qunelle クネル ” と称しています。フットボール上に模ったものをそう言うからという単純な発想ですね。 そのクネルに少しだけタイムとローズマリーの香りを添えてあるのは、使用したヴァローナの “ ニアンボ ” というショコラの土のような香りからのイメージ。クリームも少量しか入っておりませんので、ショコラの個性がドーーーンと出ています。2種のハーブはあくまで香りの補強という役割ですね。 ソルベは同じくベルガモットミントで。美生柑とベルガモットミントの葉を小さくちぎって砂糖とレモン風味のオリーブオイルで和えた甘いサラダと、葉のままを砂糖漬けにしたクリスタリゼ。この4つのパーツからなるデセールですが、あくまで狙いは “ ショコラとベルガモットミント ” であるのは変わりません。 デザートは、甘味7割、酸味3割から成る “ 料理 ” だと捉えておりますので、料理の様に複雑には構成しません。味も香りもぼやけやすいからです。勿論シンプルに仕立てることもありますが、ショコラを複雑に組み立てる知識も技量もないところからの出発です。 因みにショコラに関しては、自分の中のベストがあります。 カカオ分の濃いチョコレート ジャン・ポール・エヴァンの「グアヤキル」 ミルクチョコレート ピエール・エルメの「プレジール・シュクレ」 ホワイトチョコレート 広尾のアレグレスの「ネヴァ」 チョコレートと柑橘 パリセヴェイユの「ムッシュ・アルノー」 遠く及ばないまでも、イメージは必ずします。イメージに近づけていく作業は、全ての源です。そのイメージの数が多ければ多いほど、語彙が豊富であればあるほど、世界は広がっていきます。それまで見えなかった部分が見えてきて、自分の中の universe は更に拡がります。 人は自分が知っていることしか理解できない。ニーチェだったかな?? 知らなければ、理解への契機すらつかめないという事です。それからもう一つ、勉強には時間とお金が必要です。これもまた事実。 食べて読んで、作って読んで、また食べて読んで作って読んで・・・料理人は大変だ。
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by latourelle
| 2014-06-18 21:40
| デザート&チーズ
2014年 05月 26日
でも、このラム酒を効かせたお菓子、個人的に好きなデザートの一つで、パリのアラン・デュカスでラム酒のシャリオが出てきた時は、「お菓子に高価なラム酒をかけても、果たしてその個性は活きるのか?」との予想のまま、“ passionant !” とのリクエストをいとも簡単に裏切ってくれたものです。 ということで、ラ・トゥーエルではババに直接かけることなく、別途3種類のラム酒をお勧めしております。スパイシーなコーラ & 養命酒チックな “ Bristol Black ” もあれば、とても上品で洗練された “ Marie galante ” も。 ババはそのフォルムをバルケット型でスマートに仕立て、クレーム・フェッテの替わりに、イタリアンメレンゲが入ったライムのふわふわのムース。それをサントノレの絞り口でデコラティブに仕立てます。 に ! あの! 本当に僅かしか採れないフレーズ・デ・ボワを、今回だけ飾ってみました。普段はアリマセンので、あしからず。 ソルベは同じクレオール系の香りと言うことで、バパマンガ(バナナ、パッションフルーツ、マンゴーのミックスピューレ。最後の “ ga ” はおそらく単なる語呂合わせ)。ラム酒、ライムとの組み合わせもとても良い。やっぱり同じ気候、地域のものは間違いがない。 王道のフランス菓子をアレンジ。味は外れない代わりに、ビジュアルで変化を持たせた一皿でした。 是非 Marie Galante とご一緒に。 #
by latourelle
| 2014-05-26 00:30
| デザート&チーズ
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